静寂のなかで時間が止まる
僕たちは駅へ向かう目的は
とっくの昔に忘れてしまっている

この幸せな時間が永遠に続くことを
無意識のなかで願っている

蒼い闇は空から何度も舞い降りてくる
その度に碧色は深みを増していく

蒼い闇の月
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